大阪市の北東端で淀川流域に広がる区が東淀川区です。
市内の平野区に次ぎ人口の多い区で、井高野や淡路地区などを中心に古くから住宅街として拓けてきました。
東淀川区内の主なアクセスは阪急京都線で都心の梅田ターミナルにも十数分という便利さでも注目され、上新庄や淡路は若い世代にも人気のエリアで、独身世帯向けのマンションも多く立地しています。
なかでも淡路駅の周辺は八尾市・久宝寺から鶴見区の放出、さらには新大阪方面へとアクセスするおおさか東線の延長工事が行われ、新駅の建設と共に整備が進められています。
そんな東淀川区の名所は阪急上新庄駅が最寄り駅になる瑞光寺の鯨橋(くじらばし)です。
この橋は正式には雪鯨橋(せつげいきょう)と呼ばれるのですが、鯨の骨で出来ている全国的にも珍しい橋です。
かつて、住職が南紀を行脚していた際に鯨の不漁に悩まされていた太地浦の漁民のために祈願したところ豊漁になったとの話が残されています。
その御礼として漁民から贈られたのが鯨の骨であり、供養を込めて鯨橋にしたとの歴史が残されています。
その他、楠木正成の末すえが建立したと言われる涙池山瑞松寺や、淀川の安全な航行を祈願して建てられた逆巻地蔵(さかまきじぞう)など歴史的に所縁のある名跡・古寺が多いのも東淀川区です。
区の南を流れる淀川はかつては水運として利用されてきましたが、現在は河川敷に広場や運動場などが整備され、堤防上の土手はウォーキングやサイクリングなどで利用されています。