西成区は大阪市を構成する区の一つです。
全国的にもあいりん地区で有名ですが、今では、外国では日本の格安ホテルとして紹介され、多くの外国人やバックパッカーらが宿泊しています。
あいりん地区には、路上生活者が多く居住しています。
正確な統計をとることが難しいですが、推計で3万人が住んでいると言われています。
身分証がなくても宿泊や居住、就労、銀行口座の開設ができるため、無法地帯になりがちでです。
あいりん地区の公園では、NPO法人、宗教団体などが炊き出しを行なっています。
炊き出しには、多くの人が列を作り並んでいます。
また、西成区では、日雇い労働者が多く、このような無保険で働いている人たちは、生活保護の予備軍になりがちであるとの指摘があります。
しかし、現在では日雇い労働の件数もバブル期と比べ3分の1にまで減っていて、日雇い労働者も高齢化が進んでいます。
かつては簡易宿泊所には、多くの日雇い労働者が住んでいました。
明治以降、西成区の木津川沿いには、繊維・鉄工・造船業が発展し、大工場などがありました。
しかし、時代とともにこれらの産業は衰退し、現在では、木津川沿いの大工場は姿を消しています。
西成区のある教育機関は、2010年の時点で、公立の高等学校2校、中学校が6校、小学校が14校あります。また、私立の専修学校が2校あるが、大学は区内にはありません。